どうも、編集長の「いよ&みCAN」です。
皆さん、
愛媛県に全国でも有名な焼き物の産地があることはご存知ですよね。
そうです「砥部焼」です。
愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器です。食器や花瓶等が多く、愛媛県指定の無形文化財になっています。
近くの山地から良質の陶石が産出されていたことから独自の発展を遂げました。
そもそも砥部町の外山(とやま)にある、砥石山から切り出された砥石は「伊予砥(いよと)」とよばれ、東大寺・正倉院文書に観世音菩薩像をつくる際に「伊予の砥」を用いたことが記載されています。
以前は砥部の様々な場所で採石されていた陶石でしたが、現在は砥部で採石されているのは上尾峠の一ヶ所だけとなりました。
そして採掘しているのは
「有限会社伊予鉱業所」です。

国道379号線を内子・小田方面へ。
上尾第三トンネルを抜けると道路標識が見えます。久万高原町方面へ左折。

約150m進み左折。
後は道なりに進むと到着します。
※体験施設前の花壇です。
植物や庭石(蛍里石)が「ようこそおいでくださいました」と出迎えてくれました。

昔使われていた原石(陶石)の蓄積場が残っています。底に見える丸い穴からトラックに積み込んでいたそうです。

暗くて中は見えませんでしたが、奥まで続いているようです。

奥からは冷たい空気が足元に流れてきます。
なかなか
お目にかかることが出来ないそうです。

山の上から階段状に削っていきます。



1級品をサイズ別に分けます。




振動篩機でゴミなどの異物を取り除きます。

1回のプレスで板状になった赤砥土が30枚できあがるそうです。
この状態では空気を含んでいます。


赤砥土は、
窯元さんに販売したり伊予鉱業所(自社)で製品を作って販売したりしているそうです。

赤砥土は陶板(建材用タイル)としても利用できます。
形を整えたり、欠けや割れが起きないように角を丸める仕上げをします。
陶板の成形を行い大きさを揃えます。
乾燥が終われば窯入れです。

高熱(約1,200℃)で焼き上げるので
レンガより丈夫で火に強くて硬く凍っても割れにくい仕上がりになるそうです。
砥部陶板(建材様タイル)の出来上がり。



これだけでも工芸品として売れそうな出来栄えです。
作業机:陶芸体験

研ぎ台:砥石の試し研ぎ

今回は一人だったので、
見学がメインで砥部焼体験はしませんでしたが、次回は是非体験してみたいものです。
・
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砥部焼と言えば絵付けやろくろ、出来上がった製品に注目が注がれます。
しかし今回、
「有限会社伊予鉱業所」を見学させていただき、窯元が使用する粘土ができるまでには、
前段階としての
■採掘
■破砕
■選別
と言った地道な作業工程があることを知りました。
また、折角採石されて伊予砥石を
ただ、焼き物の粘土だけでなく、
◼️砥石
◼️建材用タイル
◼️庭石などに
加工して
捨てるところなく、全て使い切ろうとする企業努力に驚かされました。
普段、
見ることのできない場所を見学することができ、そして社長さん・女性スタッフさんも忙しい中、丁寧で分かり易く説明いただき本当に有意義な時間を過ごすことができました。
「砥部焼」の新たな魅力を発見することができました。
ありがとうございました。
■住所:愛媛県伊予郡砥部町玉谷1685
■TEL:089-969-2050
■時間:9:00〜17:00
■費用:
見学は無料
陶芸体験は別途料金がかかります。
■その他:5人以上の予約が必要
■地図:
皆さん、
愛媛県に全国でも有名な焼き物の産地があることはご存知ですよね。
そうです「砥部焼」です。
愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器です。食器や花瓶等が多く、愛媛県指定の無形文化財になっています。
近くの山地から良質の陶石が産出されていたことから独自の発展を遂げました。
そもそも砥部町の外山(とやま)にある、砥石山から切り出された砥石は「伊予砥(いよと)」とよばれ、東大寺・正倉院文書に観世音菩薩像をつくる際に「伊予の砥」を用いたことが記載されています。
以前は砥部の様々な場所で採石されていた陶石でしたが、現在は砥部で採石されているのは上尾峠の一ヶ所だけとなりました。
そして採掘しているのは
「有限会社伊予鉱業所」です。
1.「有限会社伊予鉱業所」は
「砥部焼の魅力を素材から発信したい」との強い思いから、陶石の採掘見学から砥部焼の製造過程を体験できる施設(スポット)をオープンさせました。
2.アクセス
松山市からだと、国道379号線を内子・小田方面へ。
上尾第三トンネルを抜けると道路標識が見えます。久万高原町方面へ左折。

約150m進み左折。
後は道なりに進むと到着します。
※体験施設前の花壇です。
植物や庭石(蛍里石)が「ようこそおいでくださいました」と出迎えてくれました。

3.原石(陶石)採掘場
実際に原石(陶石)を採掘している原石山を見学することができます。伊予鉱業所プラントから徒歩で5〜10分程の距離です。3-1.原石(陶石)の蓄積場
途中には、昔使われていた原石(陶石)の蓄積場が残っています。底に見える丸い穴からトラックに積み込んでいたそうです。

3-2.坑道
今は使われていませんが、昔の坑道跡。暗くて中は見えませんでしたが、奥まで続いているようです。

奥からは冷たい空気が足元に流れてきます。
3-3.地層
礫層の下に砥石層が見える地層。なかなか
お目にかかることが出来ないそうです。

3-4.原石(陶石)山
採石場です。山の上から階段状に削っていきます。

3-4.作業工程
剥土作業→原石採掘→積み込み・運搬
3-5.一次破砕
プラントに運び終えると、「一次破砕」としてホイールローダーで原石をジョークラッシャに投入し選別しやすいサイズに破砕します。4.選別
4-1.1次選別
水選機で土を洗い流しベルトコンベアに乗せ手選抜します。
1級品をサイズ別に分けます。

4-2.1級品(上級品)
酸化鉄などを含まない白い石は1級品(上級品)とされています。出荷可能です。
4-3.2次破砕
1次破砕より更に細かく破砕します。
4-4.2次選別
鉄の多い石を手選別により、取り除きます。
5.赤砥土
焼き物の原料なる「陶石」を1級品・2級品と選別作業にかけると鉄分を多く含む赤砥土のもとが出てきます。これまでは廃棄されていましたが、SDGsの視点から新しい利用価値を見い出し生まれたのが「赤砥土」だそうです。5-1.高速撹拌・振動篩機
高速撹拌機に投入して水に溶かします。振動篩機でゴミなどの異物を取り除きます。

5-2.フィルタープレス
脱水して粘土にします。1回のプレスで板状になった赤砥土が30枚できあがるそうです。
この状態では空気を含んでいます。

5-3.真空土練機
土を練りながら粘土の中の空気を抜きます。
赤砥土は、
窯元さんに販売したり伊予鉱業所(自社)で製品を作って販売したりしているそうです。

赤砥土は陶板(建材用タイル)としても利用できます。
形を整えたり、欠けや割れが起きないように角を丸める仕上げをします。
陶板の成形を行い大きさを揃えます。
乾燥が終われば窯入れです。

高熱(約1,200℃)で焼き上げるので
レンガより丈夫で火に強くて硬く凍っても割れにくい仕上がりになるそうです。
砥部陶板(建材様タイル)の出来上がり。

6.体験施設
写真の建物1階が体験施設になります。
6-1.壁
「(有)伊予鉱業所」の土を利用した土壁になっています。
6-2.作業机や研ぎ台
手作りです。これだけでも工芸品として売れそうな出来栄えです。
作業机:陶芸体験

研ぎ台:砥石の試し研ぎ

今回は一人だったので、
見学がメインで砥部焼体験はしませんでしたが、次回は是非体験してみたいものです。
・
・
・
砥部焼と言えば絵付けやろくろ、出来上がった製品に注目が注がれます。
しかし今回、
「有限会社伊予鉱業所」を見学させていただき、窯元が使用する粘土ができるまでには、
前段階としての
■採掘
■破砕
■選別
と言った地道な作業工程があることを知りました。
また、折角採石されて伊予砥石を
ただ、焼き物の粘土だけでなく、
◼️砥石
◼️建材用タイル
◼️庭石などに
加工して
捨てるところなく、全て使い切ろうとする企業努力に驚かされました。
普段、
見ることのできない場所を見学することができ、そして社長さん・女性スタッフさんも忙しい中、丁寧で分かり易く説明いただき本当に有意義な時間を過ごすことができました。
「砥部焼」の新たな魅力を発見することができました。
ありがとうございました。
7.発掘見学→砥部焼体験の詳細
◼️会社:有限会社伊予鉱業所■住所:愛媛県伊予郡砥部町玉谷1685
■TEL:089-969-2050
■時間:9:00〜17:00
■費用:
見学は無料
陶芸体験は別途料金がかかります。
■その他:5人以上の予約が必要
■地図: