どうも、編集長の「いよ&みCAN」です。

大洲観光の1箇所として、朝一番で「大洲城」に行ってきました。
※詳しくはこちら↓↓↓をご覧ください。


2箇所目として、大洲にある歴史的な建物、盤泉荘(旧松井家住宅)を訪れてみました。静かな環境に佇む美しい建物です。今回はその魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。
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1.歴史と背景

盤泉荘は、フィリピンのマニラで貿易会社を経営し、マニラ、サブ、ダバオの各地で百貨店店等を運営して富を築いた松井國五郎氏によって、大正15年に建設されて別荘です。

2.名前の由来

裏山の岩盤に50m以上掘られた横井戸に由来しています。
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この井戸から湧き出る水が豊富であったことが、盤泉荘の建築を可能にしました。清らかな水の確保が当時の生活と建築において重要な役割を果たしたのです。

3.建物の魅力

3-1.石積み・外観

立派な石積みの上に建つ木造3階建の建物です。
石積みは現地周辺で切り出した石をX状にテンポ良く積み上げた独特のものです。
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鬼瓦にはイニシャルの「K・M」を用いるなど、松井國五郎氏の国際性豊かな一面が反映されています。
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伝統的技術と近代的技術を駆使しながら、数寄屋造りと伝統的書院造りを組み合わせた近代和風の貴重な別荘建物です。

3-2.庭園とライオン

庭園は前庭と中庭の2箇所があります。いずれも銘石「伊予の青石」がふんだんに使われ、美しさに心を奪われます。

前庭には訪問者を待つ立派なライオン像があり、その威厳ある姿が印象的です。
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中庭には、縁起を担いで砥部焼の鶴や亀を模した石がおかれており、そのデザインが一層の魅力を引き立てています。
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3-3.建物の内部

◼️玄関

2階が玄関になっています。建物に入ると大きな木の皮の置物が目に飛び込んできます。
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◼️廊下

廊下にはフィリピン等を原作として、その重さや硬さから「太平洋鉄木」と称される南洋材イピール。その木材を丁寧に仕上げた長大な一枚板が20枚連続する廊下は、客人を座敷・客間・茶室へと誘うレッドカーペット。
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◼️座敷

高い天井に筬欄間、無節の檜材で仕上げられた床框・違い棚・月書院に見られるのは、簡潔でありながら壮厳な座敷飾り。非常に格式の高い伝統的書院造の形を表しています。
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◼️客間

高台への立地を生かした懸け造りや洒落た格子窓、そこからの典雅な眺めなど、客人に喜んでもらうための強い思いやりが感じられます。
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◼️茶室

綱代家具や赤松皮付床柱、舟板の古材を使うなど、手の込んだ細工がみられます。
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◼️バルコニー

3階には日本家屋には珍しい広々としたバルコニーがあり、肱川や冨士山、簗瀬山、亀山などの自然景観を楽しむことができます。
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建物内を案内してくれたスタッフさんのお話しも非常に興味深く、盤泉荘の歴史や建築について深く知ることができました。

4.まとめ

大洲市の盤泉荘は、歴史と自然が調和した素晴らしい場所です。何度でも足を運びたくなる魅力があります。皆さんも是非、一度訪れてみてください。

次回は、さらに大洲市の、魅力をお届けします。お楽しみに‼️


5.利用案内

◼️住所:愛媛県大洲市柚木317
◼️営業時間:9:00〜17:00(年中無休)
◼️観覧料:
大人550円
小人220円(中学生以下)
◼️共通券
・2施設(大洲城・臥龍山荘)
大人880円
小人330円(中学生以下)
・3施設(大洲城・臥龍山荘・盤泉荘)
大人1100円
小人440円(中学生以下)

※保護者の同伴する5歳以下の幼児は無料
※市内に住所を有する65歳以上の方は無料
※身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者福祉手帳を所持する方とその付添いの方1名は無料
※20名以上の団体の方は2割引
◼️地図