どうも、編集長の「いよ＆みＣＡＮ」です。

1. 春の余韻を彩る、「祇園公園」の八重桜

大洲市八多喜町にある「祇園公園」は、標高55メートルの小高い山に広がる、知る人ぞ知る春の名所です。



見頃を迎えるのはソメイヨシノが散り始めた頃。公園内では、約700本もの八重桜が裾野を中心に咲き誇り、ピンクや白の花びらが幾重にも重なった華やかな景色を描き出します。



八重桜は、ふわりとした花姿に重厚感があり、どこか落ち着いた雰囲気をまとっているのが特徴。淡くて軽やかなソメイヨシノとは異なる魅力を放ち、春の終盤に静かな美しさを届けてくれます。



濃淡のグラデーションが織りなす風景は、まるで絵巻物の一場面のよう。散策しながら花を見上げていると、時がゆっくりと流れているような感覚になり、日常のあわただしさをふと忘れさせてくれます。

2. 山頂から眺める、町と桜のやさしい風景

祇園公園の山頂部は、比較的平らに整備されており、ところどころにベンチが設置されています。



坂道をゆっくりと登りきると、眼下には八重桜が咲く裾野の風景と、八多喜地区の町並みが広がり、思わず足を止めて眺めたくなるような光景が待っています。



山頂には展望台も設けられており、高台ならではの眺めを楽しむことができますが、前方には草木が伸びていて、この日は肱川の流れを望むことはできませんでした。


それでも、晴れた日には春の陽射しを受けて桜の花びらがやさしく輝き、町全体が淡い春色に包まれて見えることも。



風に揺れる花々の音、鳥のさえずり、そして遠くから聞こえる子どもたちの笑い声が混ざり合い、自然の中に溶け込んでいくような穏やかな時間が流れます。

訪れる人の少ない朝や平日であれば、さらに静けさが際立ち、心身ともに癒やされるひとときとなることでしょう。のんびりとベンチに腰掛け、風景に身を委ねる、そんな贅沢な春の楽しみ方がここにはあります。

3. 家族で楽しめる、ふもとの広場と周辺スポット

「祇園公園」のふもとには、家族連れにも嬉しい施設が整っています。

道路沿いには広場があり、すべり台などの遊具が設置されていて、小さな子どもたちが元気いっぱいに遊ぶ姿が見られます。



また、公園の西側には「祇園神社」、



南東側には福岡八女茶や地元の特産品を販売する「伊集園八多喜店」があり、散策の合間に立ち寄るのもおすすめです。



お茶やじゃこ天、季節の野菜などが並び、地域の魅力に触れるひとときを楽しめます。



※「伊集園八多喜店」の記事はこちら‼️



八重桜の美しさに加え、自然とふれあいながら過ごすひとときや、周辺スポットでの発見も、祇園公園ならではの楽しみ方のひとつです。

4. 50年目の節目を迎えた「さくらまつり」

祇園公園では毎年春になると「さくらまつり」が開催され、地域の人々に親しまれています。



この祭りは昭和50年に始まり、今年でちょうど50回目という節目を迎えました。長年にわたって続いてきたこの行事は、地元に根差した春の風物詩として、今も大切に受け継がれています。 開催期間は4月11日(金)〜13日（日）の3日間でした。



期間中は桜のライトアップや簡単な屋台も並び、公園内は昼夜を問わず多くの来場者で賑わっていたそうです。

春のやわらかな陽ざしの中で咲き誇る八重桜と、賑わいに包まれた「祇園公園」の風景を、来年はぜひ現地で体感してみてください。