どうも、編集長の「いよ&みCAN」です。

1.はじめに


静寂な朝、松山市の一角で優雅に咲き誇る美しい花をご存じでしょうか。その名は「大連古代蓮(だいれんこだいはす)」。
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松山市考古館の入口付近で育てられているこの蓮は、約1000年前の古代の種子が現代に蘇った、まさに奇跡の花です。 淡い桃色の花びらが静かに開き始めるのは、朝のわずかな時間。その花姿は気高く、見る人の心をそっと癒してくれます。
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凛としたたたずまいは神秘的で、まるで古代の時代から語りかけてくるような不思議な雰囲気に包まれています。 命の儚さと尊さ、そして自然の美しさ――そのすべてを一輪の花が静かに語りかけてくれるようです。

蓮の季節にはぜひ足を運び、この“悠久の命”の美しさを、心ゆくまで味わってみてください。

2. 「松山市考古館」とは


「松山市考古館」は、埋蔵文化財の保護や理解促進を目的として設立された施設です。遺跡に関する展示を中心に、講演会や体験学習、出前講座なども行い、学校教育や市民の生涯学習を幅広く支えています。
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しかし、初夏に訪れる多くの来館者のお目当ては、何といっても「大連古代蓮」。入口前に並ぶ大きな鉢に咲くその花は、展示以上の感動をもたらしてくれます。蓮の香りが漂う静かな空間、風にそよぐ葉音、そして朝の光を受けて輝く淡い花びら。

ここでは、学びと感動が自然に重なり合う時間が流れています。目で、耳で、香りで、肌で、古代を感じられる場所――それが「松山市考古館」です。

3. 「大連古代蓮」とは


約1000年前の遺跡から発掘された蓮の種が、現代に芽吹き、美しい花を咲かせたもの――それが古代蓮です。松山市考古館で育てられているのは、中国・大連の遺跡で発見された種子から復活した「大連古代蓮」。
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その最大の魅力は、悠久の時を越えて今を生きる生命の神秘です。淡い桃色の花は、早朝にゆっくりと開き、昼前には閉じてしまう儚さを持ちます。繊細な花びらの重なり、堂々と広がる大きな葉、そしてその葉に転がる朝露は、まるで宝石のような輝き。
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自然が織りなすその風景は、時を越えて私たちに静かに語りかけます。一輪の花に込められた古代の記憶と生命の美しさを、どうぞ肌で感じてみてください。

4. 鑑賞


実際に「大連古代蓮」を目にすると、その存在感と美しさに思わず息を呑みます。大きな葉の間から顔をのぞかせる淡い桃色の花は、朝日を浴びてほんのりと輝き、やさしい印象を与えてくれます。
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花が開くのは午前中の短い時間だけ。まさに“一期一会”の瞬間に立ち会える特別なひとときです。緑の葉とのコントラスト、水面に映る花影、風に揺れる花びら、葉にきらめく水滴……どの景色も心に残る美しさです。
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花托やつぼみ、散った後の花びらまでも見どころがあり、時間の経過とともに変化していく命の表情を感じることができます。カメラを構えるだけでなく、静かに見つめ、花と心で対話してみてください。
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5. まとめ


蓮の見頃には、多くの来館者がその姿を静かに見守ります。騒がしさのない穏やかな空間で、五感を通して自然の息吹を味わえる貴重な時間。中庭に咲く古代蓮の景色を、ぜひゆったりと堪能してみてください。

特に早朝の訪問がおすすめです。朝の光に照らされた蓮は、いっそう神秘的で、その美しさは忘れられない体験となるでしょう。松山で、悠久の時を越えて咲く命に出会える場所――それが「松山市考古館」です。

静かに揺れる蓮の美しさを、あなたもぜひ体感してみませんか?きっと心がすっと整い、豊かな時間を味わえることでしょう。

6.施設詳細


◼️施設名:松山市考古館
◼️住所:愛媛県松山市南斎院町乙67-6
◼️電話番号:089-923-8777
◼️開館時間: 9:00~17:00(最終入館16:30)
◼️休館日: 月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始
◼️入館料:
エントランスホール:無料
常設展示室:一般100円/高校生以下無料
※詳しくはHPをご覧ください。
◼️SNS:開花情報は「ふんどう君通信」で随時発信されています。
◼️地図: