どうも、編集長の「いよ&みCAN」です。

「ブナの原生林」の帰り道、「原生つつじ公園」に寄ってみることにしました。「ブナの原生林」の駐車場から約200メートル戻ると、「原生つつじ公園」駐車場に到着します。

注:「ブナの原生林」の詳細はこちら↓↓↓をご覧ください。


1. はじめに

愛媛県西予市と高知県の県境に広がる大野ヶ原は、標高1100〜1400メートルの高原地帯。四国カルストの壮大な自然と、冷涼な気候に恵まれたこの地は、夏でも快適に過ごせる避暑地として知られています。その一角にひっそりと佇むのが「原生つつじ公園」です。
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1974年、自然に群生していたヤマツツジを生かす形で整備されたこの公園では、6月中旬から下旬にかけて一面が鮮やかな赤に染まる光景が広がります。訪れる人も少なく、静かな高原の中で美しい花々と向き合える場所。
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四季の移ろいとともに、短い見頃を逃さず味わいたい、特別な時間がここには流れています。

2. アクセス


「原生つつじ公園」へは、大野ヶ原の「ミルク園」前の交差点から、「ブナの原生林」に向かう道を約1.7キロ進むと左手に見えてきます。道路沿いに立つ小さな看板と園内地図が目印です。
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駐車場は公園入口に数台分確保されており、アクセスは比較的スムーズ。道中は舗装された高原道路が続き、車窓からは大野ヶ原ののどかな牧草地や、広々とした自然の風景を楽しむことができます。観光地化されすぎていないため、静かな空気の中でのドライブも魅力の一つ。
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初めて訪れる方でも、看板と地図がしっかり整備されており安心です。気候に左右されやすい地域のため、天気の良い日を選んでの訪問がおすすめです。

3. 山肌を赤く染めるヤマツツジの群生


園内に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは一面に広がるヤマツツジの鮮やかな赤。開花のピークは6月中旬から下旬で、訪れた日も満開の花々が出迎えてくれました。
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整備された遊歩道を反時計回りに進んでいくと、最初は控えめだった花の数が徐々に増え、園内の景色がドラマチックに変化していきます。山肌に咲くツツジたちは、陽の光を浴びて輝き、訪れる人々の目を奪います。
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なかでも、青空を背景にした光景は格別で、空の青・木々の緑・花の赤が織りなす色彩のハーモニーが心に残る美しさです。季節の短い花の盛りを感じるこの公園では、自然の力強さと繊細さを同時に味わえる貴重な時間が過ごせます。

4. 燃えるような赤と新緑のコントラスト


「原生つつじ公園」で最も心を奪われるのは、燃えるような赤と新緑のコントラストです。ヤマツツジは枝いっぱいに花を咲かせ、まるで山の一面を赤く染め上げたかのような壮観な景色を生み出します。
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草木の緑が背景となることで、その赤がいっそう際立ち、視覚的にも鮮やかな印象を与えます。一輪一輪の花は小さく可憐でありながら、無数に連なるその姿は自然のエネルギーを感じさせる迫力があります。
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散策路を歩いていると、鳥のさえずりや風の音が心地よく耳に届き、都会では味わえない静寂の中で、じっくりと花の美しさと向き合えます。五感で感じる自然美がここにはあります。

5. 開花時期と訪問のアドバイス

大野ヶ原の「原生つつじ公園」は、標高が高いため平地よりも開花が遅く、例年6月中旬から下旬が見頃となります。特に6月後半には、咲き誇る花々の中にも少しずつ散りゆく花が混ざり、また違った趣ある景観が楽しめるのも特徴です。
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園内には売店やトイレは設けられていないため、訪問の際は飲み物や簡易トイレなど、必要な準備を整えておくと安心です。また、山の天気は変わりやすく、足元もぬかるむ場合があるため、防水の効いた靴や傘の携帯がおすすめです。
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準備を万全にすれば、より快適に散策が楽しめます。

6. まとめ


「原生つつじ公園」は、大野ヶ原の自然の中にひっそりと佇む、花と静寂に包まれた癒しの空間です。道のりこそ少し奥まった場所にありますが、その分、訪れるたびに自然と心が通い合うような感覚を味わえます。

派手な観光施設こそありませんが、だからこそ味わえる風景と時間がここにはあります。咲き誇るヤマツツジの赤と、新緑の織りなす美しいコントラストは、見る者の心を静かに打ちます。
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日常の喧騒を忘れ、雄大な自然と向き合うことで、自分自身を見つめ直す贅沢なひとときが生まれます。大野ヶ原を訪れるなら、ぜひこの時期の「原生つつじ公園」へ。

ここでしか見られない花の絶景が、きっとあなたを待っています。