どうも、編集長の「いよ&みCAN」です。
愛媛県砥部町。緩やかな坂道に窯元の煙突が点在する「砥部焼の里」の中で、大正5年(1916年)の開窯以来、100年以上の歴史を刻み続けているのが「雲石窯(うんせきがま)」です。 長きにわたり愛されてきた老舗でありながら、その歩みは常に進化を続けています。

伝統的な砥部焼の技法をしっかりと守りつつ、現代の私たちの食卓やインテリアに不思議なほど馴染む「あたたかみのあるデザイン」が、今、幅広い世代から注目を集めています。 今回は、新しく生まれ変わったギャラリーとその舞台裏である工房を訪ねた、特別なひとときをお届けします。

砥部焼の里・大南地区。その風景に溶け込みながらも、洗練された存在感を放っているのが「雲石窯」の新しい店舗です。
まず目を引くのは、シックな「黒の焼杉」で仕上げられたモダンな平屋の佇まい。落ち着いた黒い外壁に、軒先や窓枠に使われた明るい木の質感が美しく映え、伝統工芸の深みと現代的なセンスが心地よく調和しています。 特に印象的なのが、建物の角に配置された大きなコーナーウィンドウです。

まるで一枚の絵画のように切り取られた窓越しには、「雲石窯」を象徴する美しい器たちが並び、道行く人の足を止める素敵なディスプレイとなっています。 入り口から奥へと視線を移すと、作品が生み出される工房が隣接しており、この静かな佇まいの向こう側で職人の手仕事が行われていると思うと、建物そのものに深い愛着を感じずにはいられません。

一歩足を踏み入れた店内は、木の温もりと洗練されたグレーの壁面が調和する、モダンで落ち着いたギャラリーとなっています。 大きな展示テーブルや壁一面の棚には、「雲石窯」の代名詞である「濃藍(こあい)」の器たちが、まるでお洒落なインテリアのように整然と並べられています。

まず目を奪われるのは、文様のバリエーションの豊かさです。伝統を感じさせる力強い筆致から、北欧デザインを彷彿とさせる愛らしいドット、遊び心のあるネーミングの幾何学模様まで。一枚一枚、職人の手仕事によって描き込まれた「にじみ」や「かすれ」は、手に取るとその温度まで伝わってくるようです。

窓辺から差し込む自然光が白磁を照らし、季節の花々が器の表情を引き立てる中で、自分だけの一客をゆっくりと選ぶ時間は、まさに日常を忘れる贅沢なひとときです。

ギャラリーのさらに奥、そこには器たちが命を授かる工房が広がっています。一歩足を踏み入れると、土の香りと共に「職人の日常」が目に飛び込んできます。
重なる木製の棚には、成形を終えて出番を待つ器たちがずらり。まだ焼き上がる前の柔らかな表情をした素地たちが、これからあの鮮やかな藍色を纏っていくのだと思うと、胸が高鳴ります。

ちょうどこの日は、コーヒーカップの持ち手を接合する貴重な場面に立ち会うことができました。その迷いのない手仕事こそが、「雲石窯」特有の「温かみ」と「ゆらぎ」を生む源泉です。

そして工房の主役は、どっしりと鎮座する巨大な銀色の窯。職人の経験によって温度が操られるこの窯の中で、土は硬く引き締まった磁器へと生まれ変わります。 伝統の技を磨き、現代の感覚で形にする。ここは、砥部焼の新たなスタンダードが研ぎ澄まされる創造の場でした。

雲石窯の器がこれほどまでに惹きつける理由は、その独自の作風にあります。
⚫︎独自調合の「濃藍」: 黒に近いほど深く、パンチのある色合い。独自に研究・調合された呉須が、白い素地に美しく映えます。

⚫︎モダンで愛らしい文様: 梅文や三ツ葉、水玉(あわ玉)など、伝統技法を使いながらもどこかモダン。

⚫︎ぽってりと丈夫な作り: 厚手で安心感があり、電子レンジや食洗機にも対応。なめらかな白磁でありながら、黄色みを帯びた温かみのある白さが特徴です。

⚫︎手仕事が生む「ゆらぎ」: 型を使わず手で作られる作品も多く、わずかな「たわみ」が一点物としての魅力を放っています。

伝統の重みを感じさせながらも、決して敷居は高くなく、むしろ今の暮らしをどう彩ろうかとワクワクさせてくれる。それが雲石窯の魅力です。 新しくなったギャラリーで器の美しさに触れ、工房で職人の情熱を感じる時間は、日々の生活を丁寧に見つめ直すきっかけをくれました。
ちなみに、雲石窯の新しいギャラリーは、砥部焼観光のメインスポットである「砥部焼伝統産業会館」からもほど近い場所にあります。 会館で砥部焼の歴史や数々の名品に触れたあとに、ぜひそのまま足を延ばして立ち寄ってみてください。作り手の体温が伝わる空間が、あなたの旅をよりいっそう豊かなものにしてくれるはずです。
◼️名称: 砥部焼 雲石窯(うんせきがま)
◼️住所: 愛媛県伊予郡砥部町大南427
◼️電話: 089-962-2111
◼️営業時間: 10:00~16:00
※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はTELまたは公式サイト等で最新情報の確認をしてください。
◼️インスタ:https://www.instagram.com/unsekigama/
◼️HP:http://unseki.com/index.html
◼️地図:
1.はじめに:100年の歴史が息づく、砥部焼の里のモダンな旗印
愛媛県砥部町。緩やかな坂道に窯元の煙突が点在する「砥部焼の里」の中で、大正5年(1916年)の開窯以来、100年以上の歴史を刻み続けているのが「雲石窯(うんせきがま)」です。 長きにわたり愛されてきた老舗でありながら、その歩みは常に進化を続けています。

伝統的な砥部焼の技法をしっかりと守りつつ、現代の私たちの食卓やインテリアに不思議なほど馴染む「あたたかみのあるデザイン」が、今、幅広い世代から注目を集めています。 今回は、新しく生まれ変わったギャラリーとその舞台裏である工房を訪ねた、特別なひとときをお届けします。

2.外観の魅力:シックな焼杉に包まれた、誘いのコーナーウィンド
砥部焼の里・大南地区。その風景に溶け込みながらも、洗練された存在感を放っているのが「雲石窯」の新しい店舗です。
まず目を引くのは、シックな「黒の焼杉」で仕上げられたモダンな平屋の佇まい。落ち着いた黒い外壁に、軒先や窓枠に使われた明るい木の質感が美しく映え、伝統工芸の深みと現代的なセンスが心地よく調和しています。 特に印象的なのが、建物の角に配置された大きなコーナーウィンドウです。

まるで一枚の絵画のように切り取られた窓越しには、「雲石窯」を象徴する美しい器たちが並び、道行く人の足を止める素敵なディスプレイとなっています。 入り口から奥へと視線を移すと、作品が生み出される工房が隣接しており、この静かな佇まいの向こう側で職人の手仕事が行われていると思うと、建物そのものに深い愛着を感じずにはいられません。

3.ギャラリーの雰囲気:木の温もりと洗練された色彩が奏でる、静謐な空間
一歩足を踏み入れた店内は、木の温もりと洗練されたグレーの壁面が調和する、モダンで落ち着いたギャラリーとなっています。 大きな展示テーブルや壁一面の棚には、「雲石窯」の代名詞である「濃藍(こあい)」の器たちが、まるでお洒落なインテリアのように整然と並べられています。

まず目を奪われるのは、文様のバリエーションの豊かさです。伝統を感じさせる力強い筆致から、北欧デザインを彷彿とさせる愛らしいドット、遊び心のあるネーミングの幾何学模様まで。一枚一枚、職人の手仕事によって描き込まれた「にじみ」や「かすれ」は、手に取るとその温度まで伝わってくるようです。

窓辺から差し込む自然光が白磁を照らし、季節の花々が器の表情を引き立てる中で、自分だけの一客をゆっくりと選ぶ時間は、まさに日常を忘れる贅沢なひとときです。

4.工房の様子:職人の息遣いと、銀色の窯が支える「ものづくり」
ギャラリーのさらに奥、そこには器たちが命を授かる工房が広がっています。一歩足を踏み入れると、土の香りと共に「職人の日常」が目に飛び込んできます。
重なる木製の棚には、成形を終えて出番を待つ器たちがずらり。まだ焼き上がる前の柔らかな表情をした素地たちが、これからあの鮮やかな藍色を纏っていくのだと思うと、胸が高鳴ります。

ちょうどこの日は、コーヒーカップの持ち手を接合する貴重な場面に立ち会うことができました。その迷いのない手仕事こそが、「雲石窯」特有の「温かみ」と「ゆらぎ」を生む源泉です。

そして工房の主役は、どっしりと鎮座する巨大な銀色の窯。職人の経験によって温度が操られるこの窯の中で、土は硬く引き締まった磁器へと生まれ変わります。 伝統の技を磨き、現代の感覚で形にする。ここは、砥部焼の新たなスタンダードが研ぎ澄まされる創造の場でした。

5.雲石窯の器の特徴:パンチのある「濃藍」と、暮らしに馴染む実効性
雲石窯の器がこれほどまでに惹きつける理由は、その独自の作風にあります。
⚫︎独自調合の「濃藍」: 黒に近いほど深く、パンチのある色合い。独自に研究・調合された呉須が、白い素地に美しく映えます。

⚫︎モダンで愛らしい文様: 梅文や三ツ葉、水玉(あわ玉)など、伝統技法を使いながらもどこかモダン。

⚫︎ぽってりと丈夫な作り: 厚手で安心感があり、電子レンジや食洗機にも対応。なめらかな白磁でありながら、黄色みを帯びた温かみのある白さが特徴です。

⚫︎手仕事が生む「ゆらぎ」: 型を使わず手で作られる作品も多く、わずかな「たわみ」が一点物としての魅力を放っています。

6.まとめ:日常を豊かにする「運命の一客」に出会える場所
伝統の重みを感じさせながらも、決して敷居は高くなく、むしろ今の暮らしをどう彩ろうかとワクワクさせてくれる。それが雲石窯の魅力です。 新しくなったギャラリーで器の美しさに触れ、工房で職人の情熱を感じる時間は、日々の生活を丁寧に見つめ直すきっかけをくれました。
ちなみに、雲石窯の新しいギャラリーは、砥部焼観光のメインスポットである「砥部焼伝統産業会館」からもほど近い場所にあります。 会館で砥部焼の歴史や数々の名品に触れたあとに、ぜひそのまま足を延ばして立ち寄ってみてください。作り手の体温が伝わる空間が、あなたの旅をよりいっそう豊かなものにしてくれるはずです。
7.窯元詳細
◼️名称: 砥部焼 雲石窯(うんせきがま)
◼️住所: 愛媛県伊予郡砥部町大南427
◼️電話: 089-962-2111
◼️営業時間: 10:00~16:00
※記事に掲載した内容は投稿日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はTELまたは公式サイト等で最新情報の確認をしてください。
◼️インスタ:https://www.instagram.com/unsekigama/
◼️HP:http://unseki.com/index.html
◼️地図: